自分らしい死

A Personal Death

1980年、日本では65歳以上の高齢者と共に住む世帯は全体の50.%でした。
2022年9%に減少。単独世帯は31.8%、夫婦のみの世帯は32.1%です。
40年前、祖父母は家族でしたが、今は親戚の人になりました。

配偶者がいる人に聞いたという面白いアンケート結果があります。
「自分が先に死にたいか後に死にたいか?」
男性はどの年代も「先に死にたい」が圧倒的。
女性は50代以降「自分が後に死にたい」が多数。
これは責任感の現われでしょうか。
それとも夫との付き合いにつかれ、夫亡き後自由に楽しみたいという願望なのでしょうか。

毎日新聞とホスピス財団共催「自分らしい死」とは-リアルな「最後のプロセスを学ぶ-という講演会にオンライン参加しました。
3人の専門家が登壇され、「死」について考える時を持ちました。

多くの日本人は言います。
「死は怖いもの。だから死について考えたくない。長患いをして家族や他人に迷惑をかけたくない。それでも人間は死ぬのだからポックリ逝きたい」と。

登壇者は言いました。
「死ぬことのどこが怖いのですか。痛いからですか。今は緩和ケアの進歩で痛くないですよ。何が怖いのか考えてみてください。『「助けて』って言えるようになりましょう。それも一人に集中してはいけません。お互い助け合える知り合いを作っておくのです。動けなくなった時のためではなく、生きている時に何でも言える人がたくさんいた方が楽しいはずです。」

「死とは何か」・・・
生物学的に死んでも、その人の生き様によっては後世の人々に影響を与えます。
「立派な生涯でしたね」なんて言われなくてもいいのです。残された家族にとっては大切な人なのです。子どもにとっては唯一無二のお父さんでありお母さんです。

「なぜ死ぬことが怖いのか。老病死を恐れるのか」
「今までできたことができなくなることが、そんなに怖いのか」

友と語り合ってみたい。